2009年7月13日月曜日

7月11日 ギリシャ(4):サントリーニ島 「火山の島:サントリーニ島」

サントリーニ島 フィラ

「起床」
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私は朝9時頃起床した。ホテルで朝食を取ろうと思ったが、ホテル代に朝食は含まれておらず、別途5ユーロ(650円)かかるので、私は近くのスーパーマーケットに行き、バナナとリンゴ、そしてヨーグルトと缶のリプトン「グリーンティー」を買った。占めて2ユーロ(260円
)。ホテルに朝食が付いてなければやっぱりスーパーに限る。

朝食をスーパーの前でとり、ゴミを捨て、私はホテルオリンピアに戻った。ホテルオリンピアはサントリーニに夜中着いて空いているところがここぐらいだったので、泊まったのだが値段が25ユーロ(3250円)と高い。他の部屋に移っても15ユーロ(1950円)になると言っていたが、私は他にももっと安いホテルはないか探した。

ホテルで1時間1ユーロ(130円)でインターネットが使えたので利用し、新たなホテルを探した。最初テントを持っていたのでキャンプを考えた。しかし近くのキャンプ場は12ユーロかかる。もっと安いホテルやキャンプ場はないか探した。

すると、「Youth Hostel Anna」というユースホステルがあることがわかった。早速電話で確認してみると、なんとドミトリー(共同部屋)5ユーロ(650円)で利用できることがわかった。5ユーロとは破格である。こんなチャンスはないと思い、早速行くことにした。

キムさんとはここでお別れである。キムさんはこのオリンピアホテルに泊まるらしい。このホテルはとても過ごしやすいので気に入ったようだ。

「サントリーニ島のバス」
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ユースホステルへはバスで行くのが良いとオリンピアホテルの方が教えてくれた。違うホテルに移るのに教えてくれてとても感謝する。

私はバス停で待つが、なかなかバスが来ない。私が行くpressia beachに行くバスは、聞くところによると30分に1本のペースで来るというが、なかなか来ない。

しばらくして4人の家族がバス停にやってきた。彼らはフィンランド人。フィンランドは夏でも涼しいらしい。さすが北欧である。しかし、こうして話しているうちにバスが一本通り過ぎてしまった。ギリシャのバスは自分が手を挙げて運転手に知らせないと止まってくれない。私たちが乗る
であろうバスはあっさりと行ってしいまった。このせいで、このフィンランド人の夫は奥さんに怒られる羽目になってしまった。いっぱい話してすみません。

20分程経って別のバスがやってきた。今度は忘れずに手を大きく挙げ、バスを止めた。この辺りのバスは観光用の長距離バスで使うようなバスをローカルバスとして使っている。なので大きな荷物もしたの荷物置場に置くことができた。

バスの車掌に、
「このバスは(私の目的地である)ぺリシャビーチに行きますか?」
と聞いた。すると、
「このバスはそこには行かないよ!次のバスだ!」
と行って、次のバス停で私を降ろし、
「早く降りろ、早く降りろ」
と叫ぶ。なんなんだこの車掌は。私のように良く分からない観光客なんてごまんといるはずであるのに、なぜこのような態度なのか。この車掌は残念である。

次のバス停で降りると、すぐに次のバスがやってきた。
「このバスはぺリシャビーチに行くよ。」

やっとのことでぺリシャビーチ行きのバスに乗ることができた。ぺリシャビーチまでは2ユーロ(260円)。バスはサントリーニの火山でできたと思われる高い山を越えていく。この雰囲気は昨日のロードス島とは全く違うもの。地面も火山のせいなのか、濃い茶色だった。高台からは街全体が見下ろせたので、とても奇麗だ。

バスは色々な街を通るため、少し多回りしてぺリシャビーチに向かい、30分程で到着した。バスの通り道に私の泊まる予定の「Youth Hostel Anna」があったため、私はバスが通った道路を直進してホステルに向かった。

「Youth Hostel Anna」はこれこそユースホステルという感じだ。ホテルに掛けられる部屋番号などを示すプレートは、なんだか子供っぽくデザインされている。ホテルのロビーには20代の若者がたくさんくつろいでおり、昼間だと言うのにビールを飲んだりして、わいわいがやがやしている。

レセプションに行き、地下にある5ユーロ(650円)の大きなドミトリーを一泊お願いした。ドミトリーなのになぜか鍵を渡され、案内されると、ベットの近くには大きなロッカーが置かれていた。今までこんな大きなロッカーが置かれたドミトリーに泊まったことはない。これはラッキーである。ドミトリーにはもう昼間だというのにたくさんの人が寝ていた。夜中に遊んでいたのだろうか。

「レストラン・アトラス」
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ホステルの向かいにある「レストラン・アトラス」では、なんとホステルのゲストは全品15%OFFで利用できる。

私はホテルに荷物を置いて、ここで昼食をとることにした。昼食はお店の看板に書かれていたものを注文(名前をどうしても思い出せない)、確か正規の値段で5.50ユーロ(715円)であった。

注文したものはニンジンやナス、ポテトの上に卵とチーズを乗せてオーブンで焼いたものだ。とてもおいしそうである。卵がフワフワして、中にはたっぷり野菜が入っていたので、見た目以上にボリュームがあった。私にとって大満足の一品だ。

「バスの遅延」
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次に、私はサントリーニ島を歩き回ることにした。サントリーニの中心街フィタに行こうと、ホテルの近くにあるバス停でフィラ行きのバスを待つ。しかし、バスが一向にこない。バス停には徐々に人が集まってくるが、バスは来ない。どうやら相当バスは遅れているようだ。私の隣にいたフランス人夫婦は私に、
「Good luck!」
と言ってどこかに行ってしまった。本当にバスは来るのだろうか。

30~40分経過し、ついにバスが到着した。が、違う行先のようだ。私が、
「このバスはフィラに行きますか?」
と聞いても、
「フィラには行かないよ!」
と強い口調で言ってくる。どうやらこの島のバスの車掌は皆このような感じなようだ。

それから5分後、ついにフィラ行きのバスが現れた。見るとバスの車掌はさっき私がここに来たときの車掌と同じ。このバス一台でこの路線を回しているのだろうか。
サントリーニ島 フィラ
「サントリーニ島、フィラの絶景」
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30分ほどバスに乗り、フィラに到着した。私は疲れて寝ていたので、車掌に起こされ下車した。こんなことは日本の電車に乗っていた時以来である。フィタが終点で良かった。

フィラは、崖の淵に造られている変わった街である。なぜ崖に造られているのだろうか。フィラの崖の下に昔の港があるので、崖の下と上で港から大分離れてはいるが、きっと港町として栄えていたのだろう。

バスを降りたところは街の外れだ。そこから街へ進み、絶景が見えるところはどこかと探す。しばらく歩くと崖に作られる街が現れ、そこからは海が広々と見渡せる絶景が広ろがった。そこには島の隣に浮かぶ火山島も見えた。

私は崖を沿って街を歩いた。街にある建物はほとんど白く、まさにギリシャという感じだ。崖沿いにはたくさんのレストランがあり、夜になると夕日を見ながら食事をすることができるという。値が張るので今回は行かないが、いつかこんな場所で食事をしてみたいものだ。

しばらく歩くとロバに乗ったおじさんが現れた。そこからまたしばらく歩くと、ロバの大軍が狭い道に埋っているではないか。どうやらこの辺りには観光用にロバが乗れるらしい。

ケーブルカーが走り、乗れば崖の下に通じていたが、往復8ユーロ(1040円)と高額であり、下の方には何もなさそうなので私は乗ること諦めた。

このサントリーニ島に泊まるのは今日だけ。明日はもうミコノス島に出発するつもりだったので、フェリーチケット売り場へ向かった。

先出の韓国人のキムさんによると、ミコノス島はギリシャで一番人気のある島であるようだ。どうやら本当のようで、チケット売り場の人がシーズンである今は一日に3便も出ていると教えてくれた。私はその中でも一番安い、32ユーロ(4160円)の「Sea Runner」に乗って行くことにした。

「サントリーニ島のバス」
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私はまたホステルのあるぺリシャビーチに行くためにバスに乗る。今度はすぐに来た。しかしバスに乗り、車掌に行き先を聞くと、どうやら行先が違うようだ。
「ちゃんとバスの上に書いてある行先を読め。」
そういわれてもギリシャ語と英語が交互に表示され、私が見た時はギリシャ語だったので読めるはずがない。しかも私にとってその文字はとても読みにくかった。
「文字が読めないんだよ。」
そう言うと車掌は次のバス停で私を降ろした。やはりなんだかこの島の車掌には気分がよくならない。

しばらく待つと、すぐに次のバスがやってきた。今回はぺリシャビーチ行きと書かれているのを読むことができた。今回がこれであっているようだ。

バスに乗り、しばらくしてお客が少なくなると、運転手がなんだか叫びながら笑っている。ギリシャ語なのでなんで笑っているかさっぱりわからないが、びっくりだ。そして運転手が携帯電話を取り出して電話をするではないか。この国ではバスの運転手が電話をしながら運転することが認められているのだろうか。だとしたら驚きである。

バスはぺリシャ・ビーチの前で止まる。私はまだビーチを覗いたことがなかったので、ビーチを覗いた。ここのビーチの砂は黒い。きっと火山の影響であろう。水は奇麗だが、ロードス島のエメラルドグリーンには遠く及ばない。あのような美しい海がギリシャ全土で見られるわけではないのだろう。

「再びアトラスへ」
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ホテルに着き、私は再び「レストラン・アトラス」で食事を採った。今回食べたのはパスタのポロネーゼ。割引なしで5ユーロ(650円)と、一番安かったからだ。

久し振りにパスタを食べて満足である。ここのパスタは、日本と味が特に変わらなかった。やっぱるポロネーゼは世界どこでもポロネーゼなのだろうか。私はまさに日本人という感じでスプーンとフォークを使ってパスタを食べる。やはりこの食べ方が一番食べやすい。私にとってスプーンなしで音を立てずに食べるのは至難の技である。

「ユースホステルの夜」
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食事を終えた後、私はユースホステルのラウンジで、いつものように日記を書いていた。ビールがやはり安く、0.8ユーロ(104円)でheinekenの缶ビールを購入することができたので、また飲んでしまった。やはりビールはうまい。

ユースホステルのラウンジは、暗くなるたびに賑わってきた。多くの白人の若い旅行者がビールを
飲み交わしている。しかし私はもう眠たかったので、すぐに寝るために下の階に行った。

そして下の階に行くと、なんとクーラーが壊れ、水が滴れてくる。クーラーは扉の上にあるため、部屋に入る時に冷たい雨がふるというわけだ。わりと奇麗だから良いと思っていたが、5ユーロだから仕方がないだろう。

しかし、ドミトリーがとてもうるさかったのにはあまり我慢ができなかった。夜遅くになってもだれかが何か話をしているのだ。
「すみません、寝るので静かにしてください。」
こう彼らに言っても、声が小さくなるだけで話し続ける。ユースホステルというのはこんなものなのだろうか。
だが、眠たかった私はいつの間にか寝ていた。

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