2009年6月4日木曜日

予防注射Ⅱ ~恐ろしい予防接種の副作用~

(画像:日本脳炎厚生労働省ポスター)


先日、二回目の予防注射に行って来た。

今日は破傷風と日本脳炎の予防接種。

この二つは中学生までに過去3回受けていたので、一回だけ受ければ長期間持続するという。

破傷風は1950年にはなんと致命率約85%もあった恐ろしい病気。日本の土壌には破傷風菌が広く存在し、向井は多くの人が命を落とした。今は予防接種が義務化されているので、破傷風にかかる人の数は年間40人(致死率30%)と以前に比べ少ない。良い世の中になったものだ。

日本脳炎は、感染した蚊に刺されると感染し、症状が出るものでは、6~16日間の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれん等の中枢神経系障害(脳の障害)を生じる。大多数の方は、無症状に終わるのですが、脳炎を発症した場合20~40%が死亡に至る病気といわれており、幼少児や高齢者では死亡の危険は大きくなる。


しかし、日本脳炎の予防接種を受けると、確率は100万に一人と低いが副作用を起す場合がある。


私は再び日本検疫衛生協会(http://www.kenekieisei.or.jp/)の東京診療所に足を運んだ。

そこにはなんと患者は自分しかいない。そんなに予防接種を受ける人はいないのかなと思った。

そして破傷風と日本脳炎の予防接種をお願いすると、すぐに呼ばれて別室に移動した。そしたらなんだか適当そうなおばさん医師が再び現れた。そして荷物を置いたら、また違う部屋に来るように言われ、そちらの方に行くといきなり同意書を私の前の机に放り投げてきた。

「読んで同意書にサインしてください。」

いきなりなんの説明のないままで、少々戸惑ったが、その同意書を読んでみる。日本脳炎の副作用に関する同意書だった。ただ専門用語等もありよくわからなかったので、

「これはどういう意味ですか?」

と聞くと、おばさん医師は、

「ちゃんと読んで。」

なんだかめんどくさそうに私に言ってくる。読んだのに良くわからないから私は質問したのだ。専門用語もあり、一般庶民の私が完全に理解できるはずもない。
私が理解できてないことをおばさん医師は解かったらしく、いきなり日本脳炎予防接種に関する読売新聞の記事を無言で放り投げてきた。

「これを読んでください。」

最初からこっちを渡してくれればとおもいつつ、読んでみる。そこには日本脳炎の恐ろしい副作用ついて書かれていた。山梨県で14才の子が昨年接種を受け重症の急性散在性脳脊髄炎(ADEM) になり、意識不明の重体となったのだ。このような副作用が発生する確率は100万人に1人だそうだが、世にも恐ろしい副作用である。

こんな恐ろしいワクチンを、あのおばさん医師は適当に同意書を机の前に差出し、打とうとしていた。
適当にやるにも程がある。

おばさん医師は私が不安そうな顔をしているのを見て、別の医師を呼んだ。そして高齢であろう新たな男性医師が現れ、私に副作用について説明してきた。

私は聞いてみた。

「最悪の場合どうなるんですか?」

「そりゃ死んじまうよ」

「・・・・・」

いくら100万人に1人だからってこんな予防接種があるなんて・・・・。私は即刻日本脳炎の予防接種をやめた。予防接種で死にたくない。それに、この適当な診療所で予防接種を受けることに不安を感じたからだ。

そして破傷風だけ頼み、予防接種を受けた。料金は3500円。おばさん医師は、ベテランなのか注射はうまく、あまり痛くなかった。

私が予防注射を受けたあと、やっと一人の別の男性客が入ってきた。依然、この診療所には人が少ない。当初は予防接種に対する需要が少ないだけだと思っていたが、私はこの診療所の態度自体に問題があるのではと思うようになった。

あと狂犬病とA型肝炎の予防接種を受けなければならないが、もうこの診療所に来るのはやめようと思う。


ちなみにちょうど昨日のニュースだが、日本脳炎の副作用が少ない新たなワクチンが国家検定をクリアし、新たに国内で使用可能になった。ぜひこのワクチンを試してみたい。


旅の必須旅の必須知識①+② [予防接種Ⅱ編]

日本脳炎--------------------------------

厚生労働省:日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A―症状と副作用について知る―
最近新しく出たワクチン―副作用が少ない―
・ジェービックV概要
・ジェービックVに関する記事(Nikkei BP Net 2009年6月3日)

海外予防接種情報------------------------

・厚生労働省検疫所 =どんな疫病があるか。どんな予防接種が必要か記載。要チェック!=

検疫所一覧-------------------------------

・厚生労働省検疫所 =ここには残念ながら狂犬病ワクチンなし=
・予防接種機関情報 =ここで最寄の予防接種ができる機関をチェック=
・財団法人 日本検疫衛生協会 =筆者の行った検疫所=

料金--------------------------------------

・財団法人日本検疫衛生協会の料金。参考までに!





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