2009年5月20日水曜日

予防接種

海外では日本にはあまりない疫病は多い。
狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、マラリア、破傷風、黄熱病・・・・

中でも狂犬病は世界各地に分散しており、かかった時にはなんとほぼ死亡率100%だ。犬だけでなくキツネや猫など、哺乳類全般から感染する。(もちろん人間も例外ではない)

嵐よういち著『海外ブラックロード -危険度倍増版-』には、タイで酔っぱらった現地人が犬にかまれ、そのまま寝てしまったために死亡したという話が書かれている。犬だけでなく、どこでもそうだが飲み過ぎも注意である。


上図を見てほしい。厚生労働省からのデータだ。海外では狂犬病による死亡者が多数いる。
ほぼすべての犬に対して狂犬病の予防接種が行われる日本はなんて安全な国だろうと
驚かされてしまう。日本は本当に幸せな国だ。


そして私は今日、その狂犬病と、A型肝炎の予防接種を受けてきた。最近は狂犬病のワクチンが不足しているらしく、私はその貴重なワクチンをいただいた。

場所は東京駅にある「財団法人 日本検疫衛生協会」というところ。『決定版 バックパッカーズ読本―究極の個人旅行ガイド』にも載っていたし、検疫専門の診療所であることからここに決めた。

オフィスビルの5階の一室にあり、入ると他に会社員であろう男性2人が受付をしていた。案外人の数は多くない。申込をすると、行先がヨーロッパとアジアに複数あると伝えると、勝手に「世界一周」と記入された。順番が回ってくると「世界一周の方」と呼ばれた。名前で呼ぶのが礼儀ではないか。あまり良い気分にはなれなかった。

部屋に入るとおばさん医師が一人。なんだか適当そうな素振りであった。最近鼻の調子が悪く、朝パブロンを飲んできたことを告げると、

「熱がなければ大丈夫よ。」

となんだか軽い感じで答えられた。本当に大丈夫なのかちょっと疑ってしまうような語り口だった。

片腕に狂犬病、もう片方にA型肝炎のワクチンを注射してもらった。

無事に終了した。そして事前に調べておいた通りであったが、その金額の高さに改めて驚いた。狂犬病が一回12500円、A型肝炎が一回8700円もしたのだ。…高い!予防接種は保険証が使えないのでなおさら高いのだ。

今日は二本しか打てなかったが、後日更に日本脳炎(4100円)と破傷風(3500円)の予防接種も受けなければならない。この2種は中学校の時に打ったから一回で良いが、狂犬病とA型肝炎はなんとあと一回打たなければならない。そこでもまた同じ料金が徴収される。

現地で病気に罹り、死亡しては元も子もないので、保険として打っているが、値が張る…

大学生の私にとってはとても痛い出費だった。


旅の必須知識① [予防接種編]

海外予防接種情報------------------------

・厚生労働省検疫所 =どんな疫病があるか。どんな予防接種が必要か記載。要チェック!=

検疫所一覧-------------------------------

・厚生労働省検疫所 =ここには残念ながら狂犬病ワクチンなし=
・予防接種機関情報 =ここで最寄の予防接種ができる機関をチェック=
・財団法人 日本検疫衛生協会 =筆者の行った検疫所=

料金--------------------------------------

・財団法人日本検疫衛生協会の料金。参考までに!


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